郡山画塾/芸大・美大受験 実技指導/福島県郡山駅から徒歩8分の美術予備校

 

塾長あいさつ/郡山画塾について/指導方針/保護者の方へ

●塾長 菊地 實(きくち みのる)


 1972 仙台市生まれ。

 1992 武蔵野美術大学造形学部油絵科入学。

     仙台美術予備校で非常勤講師勤務

 1996 同大学卒業。

     仙台美術予備校に油絵科主任講師とし

    て着任する。

 1997 日本画、彫刻、基礎の指導も受け持ち

    造形科主任となる。

 2000 デザイン科主任を兼任。

    指導部総合主任となる。

 2012 同校を退職。

     福島県郡山市に郡山画塾 開塾。

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こんにちは。塾長の菊地です。


様々な縁が重なって郡山で美大進学塾を開塾することとなってから早くも11年が経ちました。

更にこの土地に根付いて、自分の美術も学生の美術も発展させていきたいと思ってますので、どうぞよろ

しくお願いします。


以前に勤務していた仙台美術予備校で在職歴が最も長かった私は、指導部の総合主任として全体を仕切り

つつ、美術系進学のほぼ全ての専攻対策に関わってきました。

元々の私自身の専攻は油絵ですが、長年の間に必要に迫られ、また興味も手伝って デザイン、 日本画、

彫刻、映像、マンガ・アニメーション、建築、、、と様々な志望の学生を見てきました。

キャリアとしては、自分の受験生期間も入れると33年間美大受験に関わってきたことになります。


3年間の受験実技勉強、4年間の美大生活、31年間の講師経験(内4年間は大学時)、どっぷりと美術

に浸かって来たので、この長い期間で身に付いたことはたくさんあります。

でも、思い返せば私の美術の「根」になっている部分の大半は予備校生としての3年間で培われたように

感じます。


悩み、苦しみ、もがき、でも常に楽しみを感じられた充実した期間です。

基礎的な造形力の修練、徹底的に描きまくり没頭する日々、そんな中で大切な感覚が摺りこまれました。

学校とは違う空間、他では出会えない仲間、そこでしか出せない本気があって私を成長させてくれまし

た。


ここ郡山画塾も、みなさんにとって人生の宝になるような場所にしたいと強く思います。


美術の魅力に惹かれ目覚めたみなさん、ぜひ郡山画塾の門をたたいてください。

郡山画塾は2012年11月に開塾しました。

福島はもとより東北全体に数少ない芸大・美大受験対策の本格施設(個人塾)です。

当塾塾長の 菊地 が実技講師として20年間勤めた(内4年は大学時)、東北最大手 仙台美術予備校の姉

妹校でもあります

そこで培ったノウハウを元に、地元から難関校を突破できるレベルの実技指導を実現させています。

豊富な指導経験から、全ての受験実技に高いレベルで対策できる点も当塾の特長です。


全国的に見れば小規模な施設ですが県下では最大の施設です。開塾当初は在籍生1名でスタートしました

が、次年度17名、その次年度24名とクチコミを中心に在籍生徒数が増えて来ています。

これからも発展的なビジョンでより良い場所として在るように頑張り、ここ福島県の美術を学生から盛り

上げていきたいという使命感のもとに続けています。

 

また、費用の面においても地元の美術を盛り上げるべく安価に設定しています。

中央の予備校で就学した場合に比べ、年間授業料や講習会費用は約半額で学べます。

上京し生活する費用も考慮に入れれば全体で1/3〜1/4の費用で済むようになっています。

(低価格を実現する為、そして指導のクオリティを下げない為に私一人のワンオペ業務となっています。

それ故、収容人数に限りがある点や各種連絡等のレスポンスに遅れが生じる面はご了承下さい。)


規模は小さいですが、学生一人ひとりの個性や特性を見つめ、心ある指導を心がけています。

興味のある方はぜひ一度、見学がてら無料体験講座に参加してみてください。


尚、学生に限らず、広く美術に触れて頂きたいという観点から一般の方向けのコースも併設しています。

一般的なカルチャースクールと比べ、堅実な基礎の習得を第一としています。

こちらに興味を持たれた方もぜひ参加を検討なさってみてください。


→無料体験講座案内ページへ   →一般コース案内ページへ


 

塾長あいさつ

郡山画塾について

  基礎を知り、体得しつつ、自由に表現する領域へ。

  自分らしさは常に大切な絵の魅力である。 しかし一人よがりの表現 になってはいけない ー


  受験合格はもちろん優先事項だが、大学に受かる為だけの制作に終始してはいけない。

  進学後、大学卒業後をも見据えた表現者としての一流を目指さなければ真の実力は身に付かない


少し固い言い回しになってしまっていますが、これは私が学んだことの一端を要約したような事です。

これに則して郡山画塾の指導も 個性と基礎デッサンを重視しつつ、自らの思い描くイメージを自由に表

現できるレベルを目指しています。

そして実技の修練は単なる受験勉強ではない事を自覚して進んでいかなければいけません。美術という至

極専門的な分野で立志しようとしている訳ですから、受験をパスするためだけの制作ではなく自分の才能

を磨くという、ある意味 修行者や求道者のような取り組みも大切です。


そのような中、基礎デッサンを学ぶにあたって大切なことは、基礎の実力をきちんと備えた指導者に教わ

る事です。つまり上手い人に教わらなければいけません。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、実はそういう指導者は少ないのが現状です。

「基礎力を推し量るには石膏デッサンを観ればよい」などと昔から石膏デッサンが基礎力判断の要となる

事は多いですが、実際の所 石膏デッサンがある意味基礎力の集大成となるのは事実で、私もいまだに新

たな発見をする事がある制作です。当塾では私が学生と共に描いたお手本的な作品も閲覧可能ですので無

料体験講座などで来た時にでも興味があれば希望してください。

 ”指導者の画力は確かなのか?”  とは誰しもが思う事です。 こういった観点からもこの郡山画塾を見

定めてほしいと思います。


そして個性。美術表現においては魅力に直結する部分です。基礎を学ぶことでこの個性が無くなってしま

っては意味がありません。個性とわがままを履き違えてしまうことも問題ではありますが、自分らしさは

美術表現の動機に近いもので核のようなものとも言えるものです。自分が好む物事・表現・状態を見失う

事なく、よりレベルの高い作品を目指して探求するべきです。 

その個性を磨くには学生が自分自身と自分の作品にしっかり向き合い最高の表現を求めて高めて行く事が

最重要ですが、それに寄り添える講師が居る事で望む表現の実現度に差が生じます。

やはり指導する側も学生本人と学生の絵をしっかりと見極める力を持ち、アドバイスが学生の持つイメー

ジに光を差すものとなるように精進しなければいけません。

私は仙台時代に この事をとても勉強したと思います。


確実な基礎力と魅力的な個性の両輪が作品を進化させ表現者としての才能を伸ばすと信じて指導にあたっ

ています。 そのような中で当塾の無料体験講座は極めて初歩の内容ですが、私が今迄に得た経験を基に

して理論化・体系化した特別講座です。 初めての方はもちろんですが、基礎を経験した方でも為になる

と好評価を受けています。興味がある人はぜひ一度参加してみることをお勧めします。


→無料体験講座案内ページへ

美大受験実技を学ぶにあたって [指導方針]

 よくある質問に「高校の美術で受験対策はできないのか?」という話が出る事があります。

これは学校の先生にもよるとは思うのですが、結論から言えばまず高校では満足な受験対策はできませ

ん。 その理由の大きな一面として、高校と予備校では役割が異なるという事があります。

 学校の美術教育が大事にしている事は「美術を通して◯◯を養う」というような側面が強いです。(◯◯

の中には集中力とか創造性とかそういう言葉が入る事が多いです。) それは作品の出来以外にも

目的を持つ事で学校美術でしか得られない大切な価値観の育成につながるからです。 また、その事が

美術が苦手な子の助けとなったりします。  「結果よりも課程や取り組み方が大切」というような事も

よく言われますね。 これら学校での教育は総じて人間育成といってもいいかもしれません。  学生に

とってとても大切な、他では代え難い素養を育みます。 そして学校の美術の先生はその道のプロフェッ

ショナルである、と言えるでしょう。 

 一方予備校では作品の出来が価値のほぼ全てです。もちろん課程も取り組み方も重要ですが、作品の出

来が良くなければ真面目にやっていても大して評価されません。 作品を通して人を評価するような側面

さえある世界であり、より良い作品を生み出す事に純化した場所です。学校教育と比べるならばアーティ

スト育成の場とも言えるでしょう。 この違いは大きいと思います。

 そもそも高校は大学受験のためにある場所ではなく、高校生活でしか成し遂げられないものを得るため

にあるのが本分です。だからこそ崇高であるとも言えるのではないでしょうか。 予備校は大学受験を第

1ポイントに据える訳ですからやはりもともとの時点で役割が違うのです。

 加えて言えば、学校の先生は特に非常に忙しい身です。授業計画、授業準備、授業、学生へのフォロー、

試験課題制作、採点や成績制作、といった担当教科の仕事に加えて、担任業務、部活動業務、行事関係、

内務、内務文書制作、、、and more と日々の業務は大量です。 この時点で過労働だと思いますが、

そこに受験指導が加わるとなるとさすがに殺人級と言わざるを得ません。

 学校で対策を、、と考えた際に、果たして学校の先生に受験指導に見合う画力・造形力があるか、

受験に特化した指導・アドバイスの実力があるか、という事は多くの 親御さんが懸念する事であり もち

ろん高校で受験対策をする壁です。 しかしその事以前に、学校の先生と予備校講師では元々の役割が違

い、こと学校の先生に至っては多忙な職務に就いているという現実があるのです。 以上のことを踏まえ

れば高校での受験実技対策は無理だと強く感じます。 

 ちなみに、逆を言えば 予備校講師の我々に高校での激務を遂行していく能力はまずありません。 

それほどにそれぞれプロフェッショナルな内容に携わっていると私は意識しています。

保護者の方へ

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美術の分野に明るい親御さんであれば特に困る事も少ないでしょうが、多くの方にとって未知の分野であるようですので、よく質問される事やよく直面する出来事などを通して以下にお話しておきたいと思います。

ケース.1 高校で受験対策はできないの?

ケース.2 親から私立はダメ。 浪人もダメだと言われています

 学生を悩ませる問題の一つに「私大は受けられない。国公立のみしか許されない」というのがあります。これはもちろん経済的事情やご家庭での教育方針が絡む訳ですから、当然あり得る話ですしダメな事ではあ

りません。 ただ問題が潜んでいる場合があります。 それは以下のような場合です。

 ー  公立か私立かといったら公立のほうが望ましい。しかし私大に行くとなったら受け入れる覚悟はあ

る。だからといって早いうちからそれを認めると甘い考えを持ちそうだからしばらく私大はダメだと言って

おこう  ー   というケースは良くありません。 私立と公立では対策する内容がかなり違う場合が多い

のですが、上記のような国公立縛りをされた学生は私立対策が出来ません。 共通テストが間近になった

頃などに急に私立も受けて良いと言われた学生は残された短期間で中途半端な対策しかできず、結局 私立

は不合格、もしくはかなりランクを下げた大学を受ける、という事になりかねないのです。  これは実際

によくあるケースで、中にはメンタル面のバランスを崩す学生もいます。 

 進路や受験の方針などは早いうちに本人とよく話し合って、本人の希望、意志、将来のビジョンを聴き、

親御さんからの希望、支援の上限、条件を伝えて、ご家族の意志としてまとめて頂きたいと思います。

 

 上記の私立公立問題と同じようなケースに、浪人OKかNGか、の問題があります。 まず伝えるべき事と

して、美術の分野に於いては現役か浪人かという事はハンデにもアドバンテージにもなりません。もちろん

現役合格するほうが親御さんの様々な負担を減らすには良いかもしれませんが、最も重要視しなければいけ

ないのは実力の有無です。 進学後、そして大学卒業後、美術の分野で身を立てようと考えるならば現役合

格したか浪人したかではなく、その時々で身に付いている実力が圧倒的に重要です。 大学進学時に高い実

力を備えていれば、伸び伸びと制作できて幅は広がり、故に評価も高まり、モチベーションも上がり、さら

に良い作品を作り、、、とグッドスパイラルを生み出しやすくなりますが、実力が乏しいままではこの逆の

スパイラルに陥りやすくなります。 余談ですが大学によっては「入学後に基礎も学べる!」などと謳って

いるところがありますがこれは ほぼ方便とみてよいです。 正規の授業や課題がある中に加えて課外で基

礎をやる余裕と情熱を新入生がどれだけ持てるか、と言えば察してもらえると思います。 あるいは正規の

授業の中に基礎を盛り込む、というのであれば本来学ぶはずだったより高いレベルの授業を失うという事に

なります。 

 つまり、大学入学前にしっかりとした基礎力を身につけるべきで、その基礎力が及ばないのであれば浪人

してでも身につけたほうが後々を考えるとはるかに良い。と言えるのです。  

「実力ある現役合格」が最上ですが、「実力無き現役合格」よりは「実力ある浪人合格」のほうがはるかに

良い、という事です。  

 加えて言えば受験生は繊細なメンタルで闘っています。私立公立問題と同様に  ー 浪人するとなった

ら受け入れる覚悟はある。だからといって早いうちからそれを認めると甘い考えを持ちそうだからしばらく

浪人はダメだと言っておこう  ー   という考えはどうか持たずに、ご家族で話し合って意志を決定して

進んで頂きたいと思います。

 私が受験生の頃はとにかく一般試験が主流で、AO試験(総合型選抜試験願型)はありませんでし

た。 推薦試験(総合型選抜試験願型)も稀で仮にあっても定員はごくわずかでした。それが今や逆

の構図となっている大学も多いです。 試験制度の違いは何なのか、なぜいくつも試験制度があるの

か、どういう実情があるのか、という点について聞かれる事もあるのでお話しておこうと思います。


 一般試験以前の試験である AO試験(総合型選抜試験願型)と、推薦試験(総合型選抜試験願型)

を設けている大学には大きく分けて2種類あります。 

 1つは真っ当な理念で設けているケースで、 「一般試験ではその制度ゆえにどうしても合格から漏れ

てしまう才能ある学生がいる。そういう学生を掬い上げる事ができるようにAO・推薦試験を設ける」と

いう理念です。こういった大学では得てしてAO・推薦の定員を少なく設定していて、一般試験が主体で

あるという姿勢をちゃんと持っています。

 もう1つは、単に「いち早く入学者数を確保したい」といういわゆる青田刈り(青田買いではありま

せんよ。青田刈りです)のケースです。 こういった大学ではほとんどAO・推薦の定員が多く設定されて

いて、一般試験の定員は極端に少ない傾向があります。 主にこの青田刈りのケースについて、以下で

それぞれの試験の特徴などについてお話しましょう。


 まずAO試験。最近は「総合型選抜試験願型」などと名前を変えたりしていますが同じです。以下ま

とめてAO試験と記します。 AO試験は時期的に最も早く開始する試験です。主に9月中頃にエントリ

ーという願書受付が始まり、1ヶ月ほどの期間をかけて合否を判定する事が多いです。試験は今迄に制

作した作品や活動の評価、面接、実地での試験、が主な内容で数回に分けて行う場合も多く学力試験は

課せられないのがほとんどです。 特に地方の私立美大ではなんと全体の定員枠の5割近くを採る大学

もありますが、そういったAO主体の大学は要注意です。  この試験でとにかく大学側が意識している

のは一早い学生の確保です。ケース3で前述したように大学が増えて学生の取り合いが進んでいるので

早い時期に願させる事で確実に学生数を得たいと考えています。 学生からすれば一見ラッキーな制

度ですが、実情としては学生の質を下げている面が強いです。時期が早く、定員枠がゆるく、そもそも

売り手市場的ですから実力が伴ってなくても合格するケースが非常に多く、「美術が苦手な美大生」を

量産する要因の一つにもなっています。 そう言った懸念を払拭する為に「入学後に基礎も学べます」

とか「これからは絵が描けなくても平気です」というような事を謳い文句にしますがそれは戯れ言で

す。   現に当塾にもこの制度で入った地方美大を卒業後、もう一度ちゃんと美術を学びたいという

事で通って来る人が知る範囲で4人います。 実力なく進学した多くの学生がコンプレックスを持ち、

積極的に表現する事を恐れて過ごしたりしているケースもあるようです。 中にはバイタリティーに溢

れ画力の有無を超えたところで活躍する学生もいますが、そういった学生は 非常に稀です。 そもそも

可能性ある若者にとっては「絵が描けなくても平気・なんとかなる」という考えよりも「絵が描けたほ

うが幅が広がっていい」という考えのほうがずっと健康的で有意義であると私は考えます。  学生の

可能性を前のめりに潰しにいくような方針には私も疑問を抱いています。 

 

 推薦試験(総合型選抜試験願型)/以下推薦試験と記します/は、AO試験後の11月頃に出願・試

験が行われる事が多い試験です。いわゆる「青田刈り」となる危険性をはらんでいるという点ではAO試

験と同じで試験の内容もAO試験とあまり変わりませんが、AO試験と違い試験期間は1〜2日が主で

す。また願可としている所も多いのでそこもAO試験との差です。 願可である事を利用して、本命

は一般試験で受けて 滑り止めとしてこの推薦試験を受ける、という作戦もアリですがそれなりに費用が

かかるので納入期限や納入額、入学辞退した際の返金額などはきちんと調べておきましょう。 

 地方美大など青田刈りの意識が強い場合は、AO試験の合格者に加えてこの推薦試験で更に25%近く

採るので、AO試験と推薦試験を合わせて定員の70%〜75%を採っているような状態になったりしま

す。つまり、年内に定員の7割強の合格者が決する訳です。そういった大学の推薦試験はやはり比較的

容易に合格します。  

 さて、この全入学者の7割強の中に実力者はどれだけいるでしょうか? 1年生の頃からコツコツ準

備してきた学生と、もともとのバイタリティーが高い学生、、、相当少数でしょう。 

 これはとても意地悪な見方ですが、もしかすると大学側は学生を牽引するような優秀な生徒は少数で

よくて、残りの多数の生徒には学校を支える側で居てもらえばよいと考えているのかもしれません。

とはまぁ実に穿った見方なので都市伝説程度に捉えて頂いていいですが、やはり美大で輝くためには作

品が輝いている事が本道です。 難易度が低くても、早い時期の合格でも、自分に実力があれば輝けま

す。しつこいようですが実力が重要です。


 長くなってしまいました。。。という事でまとめます。 

 第一志望が高難度の大学である場合は、AO試験や推薦試験よりも一般試験に主軸を置くべきです。

高難度のAO・推薦試験は定員枠が狭く、提出する作品等も時間をかけて準備しなければいけないものが

多いですから確度の低いこれらの試験よりも一般試験を主戦場と想定して動き、その余力でAO・推薦試

験対策をするのが最適解だと思います。 準備ゼロで高3の春から高難度大のAO・推薦対策、という人

は諦めたほうがいいかもしれません。その力を一般試験に注いだほうが可能性が高まります。

 第一志望 が低難度の大学である場合は、それはもう一番行きたい大学の合格の可能性が増しますから

ラッキーです。この場合は一般試験よりもAO・推薦試験のほうが合格しやすいですからぜひ早急に準備

を始めて試験に挑みましょう。 ただし、ラッキーはラッキーかもしれませんが、注意してください。

実力無く進学するのは不幸ですよ。 美大生なのに絵が下手な人のことを「なんちゃって美大生」など

と揶揄することもありますが他人事ではありません。

一流のスポーツ選手が学生の頃から日々鍛錬し続けているように、今から一流のアーティストになるた

めに情熱を燃やして自らをレベルアップさせる努力を楽しみましょう!  


 またまたしつこいですが、未来を切り開くのは実力です! 美術の道は一日にして成らず! です! 




 

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ケース.3 担任からとにかく国公立を受けろと言われます。(行きたいのは私大なのに)

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 昨今多くなっているのがこの話題です。 なぜかは判りませんが高校の教員の価値観に「国公立至上主

義」のようなものが強くなっています。特に美大受験に詳しくない他分野の先生などはこういった進路指

導が多いのですが、美大と教育大を一緒に扱うような事も多く進路指導としては良くありません。 そも

そも美術系の私立大は、内容・実績・人気・難易度のとても高い大学も多いです。就学の費用面では国公

立が優れていますが、学生が憧れる職業の一線で活躍する人には私立出身の人が多いのも実情です。

その人気ゆえか、例年当塾に来る学生のだいたい2/3程度は有名私立美大志望者でもあります。

 おそらく本人の意志が薄弱だと先生も費用面を配慮して国公立を勧めやすいという事もあるのでしょ

う。美大と教育大、国公立と私立、大学や専攻の特徴、本人の希望と家族の意向など、自分の人生ですか

ら学生本人がしっかり向き合って自ら情報収集し意思決定するようにしなければいけませんね。

 ここでいくつかの大学を確認しておきましょう。 

 

 まず国立の美大は東京藝術大学のみです。この東京藝大は言うまでもなく日本一の美術大学・最難関大

学で、 立ち向かう大きな壁として挑む価値のある大学です。 とにかく実技力の高さがずば抜けて要求さ

れます。 

 一方同じ国立でも筑波大や福島大は教育大です。教育大の難易度は大学により様々ですが実技力よりも

学力のウェイトが重いのが特徴です。学力面の教科科目数も美大に比べると多くなる傾向にあります。教

育大というだけあって先生になりたい人に向いています。 

 もちろん大学のカテゴリーや専攻名が将来を決定させるものではないですし教育大に進んで教育者にな

らない人も多いですが、やはり美大はアーティストを 教育大は教育者を生み出すのに長けていますし、大

学での授業傾向も異なります。 例えば学生がデザイナーや画家になりたいという希望を持っていたとし

たら勧めるべき進路は教育大ではなく美大が適してるはずで、事情や特性によっては教育大もあり得ると

いう進路指導が妥当です。ちなみに美大であっても教員免許を取得することは可能です。

 

 大学の確認を続けましょう。  県立や市立の美大を公立美大とカテゴライズして呼ぶ事が多いです。こ

ちらも大学により難易度は様々ですが、公立美大は全体的に定員枠が狭いのが特徴なので特に人気校はしっかり実力を積んで挑まなければいけません。教育大と違い美大は実技のウェイトが重いのが特徴ですが、人

気校は実技と学力の両方が高くないと合格はむずかしいです 。特に公立美大の中でも歴史ある愛知県立芸大

や金沢美工大などは実技難易度も学力要求度も高く難関校の代表格となっています。

 また、国公立の他の注意点として学校設備等の充実度が挙げられます。私大に比べると設備の有無、老朽

化、規模など恵まれていない面もあるので注意が必要な場合があります。

例えば映像系の分野などは機材で差が出ることもあるので、進路によってはしっかりチェックするべきでし

ょう。


 私立美大はとても多くの大学があります。難易度も国公立よりもはるかにピンキリです。少子化が進む

中にあってなぜか地方の美大が認可を受けて増えたので、一部の私大を除いて難易度が極端に下がっている

のが実情です。 それでも高い難易度と実績を有している代表格は、東京5美大と呼ばれ歴史ある多摩美

大、武蔵野美大、東京造形大、女子美大、日大芸術学部です。 中でも多摩美大と武蔵野美大は不動の人気

を誇っていて科によっては東京藝大よりも多摩美大や武蔵野美大に行きたいと言う学生も少なくありませ

ん。  5美大に限らずほとんどの私立美大は実技面のウェイトが重い傾向があり、そういった面は国公立

美大と同様ですが、私立の方がより学力のウェイトは軽めで、学力は国語と英語の2教科が主流。大学によ

っては1教科や学力試験ナシという所もあります。ただやはり人気校は実技力と学力の両方が高い学生が合

格者のほとんどを占めます。

 近年 地方を中心に美大が増えた結果、学生の取り合いのような状況が生まれていて、この波は大学全体

の難易度を押し下げていますが、やはり人気校はいまだ倍率も高くその分優秀な学生が集まる傾向にあり

ます。 私大は学費が高くはありますがその分 設備に恵まれている面もあり、学生も多く多分野に渡るの

で発見が多く発展性も高いです。以上から難易度の高い私大はとても有意義といえるでしょう。  

一方で大学個々の個性や特徴があるのが私大らしさとも言えるので、自分の興味ややりたい事と合致すれ

ば難易度にこだわらず志望に定めるのも良いでしょう。ただし難易度の低い大学には実力不足でも合格し

てしまう恐ろしさがあります。基礎造形力を持たない美大生が進む道は過酷です。その事で将来コンプレ

ックスを抱く人もいます。大学の難易度に関係なく、高められる最大限の造形能力を身につけて進学する

事をお勧めします。



  国立美大ーーーーーーーーーーー東京藝術大学

  公立美大(県立・市立)ーーーー愛知県立芸術大、金沢美工大、長岡造形大、京都市立芸大、など

  私立美大ーーーーーーーーーーー多摩美大、武蔵野美大、東京造形大、女子美術大学 など

  国立教育大ーーーーーーーーーー 筑波大学 、福島大学、学芸大学、 など。


 




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ケース.4 とにかく AO試験や推薦試験(総合型選抜入試)で決めたい! 

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 美大、特に難関校を受験するとなったら誰もが思う事だと思います。

私としては自分の熱意を掻き立てる場所が東京の予備校ならば ぜひ行くべきだと思います。

ただ、やはり注意すべき点や持つべき意識があるのでそういった事をお話しておこうと思います。


 具体的な話の前に、この件を考える上での心構えとしては

 「大手校に行っただけで上達が補償されたとは思ってはいけない」 ということが重要です。


 じつは案外陥りやすい心情です。 大手校はもちろん優秀な機関・施設ですが、上達するのはあくま

でも自身の実感による進化です。美術の上達とは実際は孤独な内面の闘いが生み出すものなのです。

指導やアドバイスはその呼び水となりますが、”そこに行けば何とかなるだろう” という考えは危険で

す。

 とくに分野外の人や、自分に指導能力がない人が進路指導をする時に盲目的に大手校を推すケースが

多いですが、その裏には ”大手を勧めておけば間違いないだろう” とか   ”大手でダメならそれはもう本

人の才能のせいでしょ”  という、どこか自分が教えられない事を守りかわす体裁である場合も多々あり

ます。 まずは自分の意志、覚悟が重要です。「だれかが〜」ではなく「自分が〜」という向き合い方

で自分の作品にも予備校にも接して行くようにしましょう。


 その上で、東京の予備校と関わるパターンは5通りだと私は考えます。

 

 1つ目は、現地居住(1年〜)

 2つ目は、長期滞在(1ヶ月程度)

 3つ目は、短期滞在(1週間程度)

 4つ目は、実技試験参加(1〜2日)

 5つ目は、通信教育制度


 1つ目の現地居住は浪人して東京に在住して通う形です。 一番費用はかかりますが、その分 大手予

備校で学ぶ醍醐味をしっかり味わえます。 教える側の意識としても1年間じっくり腰を据えて学生を

見られるので、ある程度計画的に、そして学生の資質を見定めながら進行する事ができるので東京の予

備校を利用するかたちとしては一番理想的だと言えるでしょう。

 

 2つ目の長期滞在は講習会などを受講する場合です。現役高校生などは現地居住はできないのでこの

かたちになりますね。 美術予備校に通うという事は、その中に「学ぶ」という  ”インプット”  と、

「表現する」という  “アウトプット”  の両面が必要になりますが、重要度が高いのは ”表現する” という

アウトプットの方です。 しかし経験が浅い学生などは「学ぶ」という方面に意識が強く働きがちで

す。  これはもちろん当たり前の事ではあるのですが、「学ぶ」という事は受け身的な感覚ですから

相手(指導者)次第で時間もかかります。できれば「学ぶ」という気持ち以上に「感じ取る」という自

分発信の感覚も発動しましょう。 とは言え経験が浅い学生の場合は全体的に学び感じ取る時間を要し

ます。大手予備校の場合、初歩の初歩を教える事はほとんどなく、触りだけやってあとは見てやって自

力で覚えて行くという感じが当たり前です。 それはそれで乗り越えれば逞しく成長するという良さが

ありますが、1、2週間というような短期間では身に付く事はわずかです。初心者であればあるほど出

来る限り長い期間まとめて1ヶ月程度ガッツリ通うことでやっと何かしらの手応えを得られると思いま

す。


 3つ目の短期滞在は講習会の一部期間通うという場合です。前述しましたが「学ぶ」という意識で行

くにはコスパが悪過ぎます。なので初心者には全く勧められません。  前述の「アウトプット」「表

現する」という意識の経験者なら無くもないですが、それならば後述の「実技試験参加」のほうがお勧

めです。“とりあえずちょこっとやって上手くなる” なんていうのは幻想ですから、やるならばしっかり

期間をとりましょう。


 4つ目の実技試験参加は、1〜2日 大手校の主催する実技試験に参加するという場合です。実技試験

はコンクールという呼ばれ方もします。 これは期間も費用もライトに済んで得られるものも多く、コ

スパが高いです。 ただし経験を積んだ者に限るという限定付きです。 そもそも大手校の最大の魅力

は学生の多さ、特に多浪生の多さです。 経験値の高い実力者とガチンコで試験対決できるのはとても

有意義ですが、これが初心者で参加すると瞬殺されて「なんかすげー。あと怖かった(苦笑)」で終わ

ります。やはり戦場で闘う武器を身につけて挑むべきです。地元で(お勧めは当塾です♡)腕を磨いて

闘う力と技を身につけて実技試験でぶちかます! というのが良いです。自分の全力がどれほど通用す

るのか、歴戦の猛者はどの程度やってくるのか、大人数での緊張感溢れる制作とはどんなものか、と

様々に良い経験値となるでしょう。 感覚としては ”道場破り” ですかね。 お勧めです。


 5つ目の通信教育。これは全くお勧めしません。コスパが悪過ぎです。前述の短期間滞在よりもコス

パは悪いです。 私見ですが、通信教育は言わば地方の学生をつなぎ止める経営戦略的な要素が強いも

のです。講習会などに短期的に来た地方の学生を通信教育でつないでおいて、以降の講習会にスムーズ

に誘導、浪人したら自校に招き入れるという色合いが濃いです。上達の効果ゼロとは言いませんが効果

はかなり薄くしかし費用は高いです。 とある大手校の通信教育を受けていた学生が当塾に来て効果の

薄さに気づきやめた、という例がいままでに3例ほどあります。


 以上、東京の予備校と関わる5パターンのお話をさせて頂きました。 総じて言える事は、” お手軽簡

単に上達する術はない “ という事です。 

 どこでやるにしてもベースになるのは自分、結局 上達は自分自身にかかっています。周囲の環境に頼

るのではなく、 “それらをどう利用するか “ という発想のほうが重要ですね。

 余談ですが、私は地元仙台の予備校で3年間ガッツリやりました。(高3の時は毎日の夜間、講習会と浪人時は毎日朝から夜まで) その間他の予備校には行ってません。理由としては親の負担を考え

たとか、師匠(所長)を信頼していたとか、単にめんどくさかったとかもありますが、結局自分が自分

を磨くのだから意識高くさえいれば場所は関係ない!ココでやりきってやる!と思っていた事が一番で

す。同時に、東北ナメんなよ!みたいな東京対抗意識でやってましたね(笑)今よりも精神がタフだっ

たのかもしれません。。。。 そんな私ですが、塾生が東京に行く事に関しては別に止めたりはしませ

ん。  指導者によっては気分を害したり、自分以外の意見は不要と断ずる人もいるようですが私はむ

しろ逆の考えです。もちろん当塾だけでしっかり学び上達できるように誇りをもって指導にあたらせて

貰っていますが、同時に作品への意見は多い方がいいと思ってます。 中には確実に間違った意見と思

われるものもあったりしますし、私のアドバイスのほうが数段良いと思うような事も正直ありますが、様々な意見に翻弄されるのではなく、様々な意見から有益な意見を自ら取捨選択できる表現者になって

ほしいと私は思います。 結果、学生が上達するならばなによりも良く、その為に東京の予備校が必要

ならば私は応援します。  ただし思い違いや早とちりもありますし必要な心構えもあると思います。

その点を挙げさせて頂きました。  長文におつきあいいただきありがとうございました。。。

 





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ケース.5 東京の予備校に行ったほうが良いですか? 

ケース.1 高校で受験対策はできないの?

ケース.2 親から私立はダメ、浪人もダメと言われます

ケース.3 担任からとにかく国公立を受けろと言われます

ケース.4 とにかく総合型選抜入試で決めたい!

ケース.5 東京の予備校に行ったほうがいいですか?

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